日本超音波医学会第88回学術集会を2015年(平成27年)5月22日(金)~24日(日)の3日間、グランドプリンスホテル新高輪(東京・品川)で開催させていただきます。私のライフワークでもあります超音波検査の総本山ともいえる日本超音波医学会、そしてそこに集い、研鑽を積み、新たなものに立ち向かう会員の皆様の活動をこのようなかたちでお手伝いさせていただくこと、この上なく光栄に存じます。まずはこのような機会を与えていただきました日本超音波医学会理事会をはじめ関係各位に深く感謝申し上げます。
今回も前回のUltrasonic Week構想を継承し、”Ultrasonic Week 2015”として開催致します。日本超音波医学会、日本乳腺甲状腺超音波医学会、日本心エコー図学会、日本超音波検査学会はじめ複数の学会研究会が、同時開催ないしは共同企画という形で手をつなぎ、効率の良い効果的な勉強の場作りを目指します。 医学・技術の超速な進歩に伴う領域の細分化は超音波の世界でも例外ではなく、更なる進歩のためにはそれら多岐にわたる最先端の交流が必要不可欠と思われます。また、そのような交流を実現させるには、参加者およびご協力いただける関連企業・団体の皆様の経済的、時間的負担を極力軽減する必要があります。そしてこれらの目的達成のためには、Week構想が大変理にかなっております故の “Ultrasonic Week 2015” です。
メインテーマは「一歩前へ」。その一歩は、はじめの一歩かもしれません、途中の一歩かもしれません。とにかく進むためには一歩が大切です。忙しい毎日、安定しない世相、動くのがちょっとおっくうです。しかし、動かずに悩むより一歩前へ、今見えないことも一歩前へ出れば見えてくるかもしれません。「イノベーションからアートへ」「永遠の三角形」「パッション」「超音波を生かす」「未来への共振」本学会は歴代会長から様々な形で励まされ、力をいただいてきました。そのパワーをお借りして「一歩前へ」。すべての一歩は患者さんに繋がる一歩。医療に携わる人間として、その「一歩」を十分に討論検討した上で「前へ」進めます、進みます。そして私たちはそのための場を作ります。
1日目と2日目の一部では、「発表するdays」として一般演題の発表に力を入れ、症例や新たな知見を十分に議論していただきます。2日目は「産み出すday」です。新進気鋭による疑問点解明ワークショップを開催しプロダクツ作成をめざしていただきます。そして最終日はシンポジウムやパネルディスカッション、教育講習会、ハンズオンなどエキスパートによる催しをちりばめ「勉強するday」と致します。各セッションでは、その場にふさわしいメンバーが参加して、十分なディスカッションができるように、内容の重複を可能な限り回避するつもりでおります。
超音波に関連する様々な最先端が交流し、時間と空間の共有・情報の交換をしつつ、個々がなんらかのプロダクツを持って帰ることができる、そのような学術集会、”Ultrasonic Week 2015” を目指します。少しでも多くの皆様のご参会、お力添えを宜しくお願い申し上げます。
日本超音波医学会第88回学術集会
会長 住野泰清